日本産のキャビアの輸出制度
キャビアと言えば、おいしい高級魚卵。
結婚式で、何度か頂いたことがあるがトッピングとしてなので、
量が少なくてじっくり味わった記憶は過去にない。
高価な食材なので、なかなか食べる機会が無いのもうなずける食材だ。
実は、日本国内においてもチョウザメが養殖されており、そのキャビアを輸出す可能性が考えられるということで、
キャビア輸出の制度が、昨年の秋ごろに整備されている。
その内容について、紹介したいと思う。
「チョウザメ」はワシントン条約の該当種
「チョウザメ」はワシントン条約該当種なので、その卵も当然に規制対象となる。
「チョウザメ」の現在の附属書記載状況
CLASS ACTINOPTERYGII「条鰭綱 じょうきこう 」 | |||
附属書Ⅱ | ACIPENSERIFORMES spp. チョウザメ目全種 [Paddlefish; Sturgeons] (附属書Ⅰに掲げる種を除く。) | ||
附属書Ⅰ | Acipenser brevirostrum ウミチョウザメ [Shortnose Sturgeon] | ||
Acipenser sturio バルチックチョウザメ(ニシチョウザメ) [Baltic Sturgeon; Common Sturgeon] |
上の表に記載されているとうり、チョウザメ目の種は、すべてワシントン条約の規制種となっている為、
手続きが必要。
附属書Ⅰの種もある為、商業輸出が認められないものも存在するため、注意が必要だ。
日本はワシントン条約の締約国なので、日本からの輸出は定められた国際ルールを、守る義務がある。
うっかり輸出してしまったでは、済まないので、注意が必要だ。
キャビア輸出の具体的な流れ
キャビアを適法に輸出するながれは、経済産業省の発表から読み取ると以下のように
なりそうだ。
① キャビアの製造施設(養殖場も含む)の水産庁への登録
② キャビアを入れる容器に特別なラベルの貼り付け
③ ワシントン条約許可申請 (附属書Ⅱのもの)
④ 輸出承認申請
以上の手続きや、作業を、日本産キャビアを輸出するには、税関申告の前に行う
事が必要になると考えられる。
日本産のキャビア輸出を考えている方は、このようなことを頭に入れて、
計画を建てる必要があることを、お伝えしておく。